スリーピングビューティーターコイズ

ターコイズの産地は多く、アメリカですと主にアリゾナ州、ネバダ州、ニューメキシコ州、コロラド州などに多くの鉱山が存在します。

中でも、「眠れる森の美女」から名付けられた有名なアリゾナ州の “スリーピングビューティー鉱山” で採掘されたターコイズは、スカイブルーが非常に美しく特別視されております。

他の産地は基本的にグリーンがかったブルーとなりますが、スリーピングビューティー産は美しい水色～ブルー色をしており、その色合いから絶大な人気を誇っております。

年々希少度が増す希少なスリーピングビューティーターコイズ

ターコイズの評価は産地によって大きく異なり、基準は「色味の美しさ」や「網目の出方」など様々ですが、純粋なブルーの美しさだけで評価をするなら、「スリーピングビューティー鉱山産」は世界的に見てもトップレベルに美しいターコイズと言えるでしょう。

アメリカでは資産価値として捉えられるほど貴重な石とされており、値段が下がりづらい傾向にあります。

しかし、スリーピングビューティー鉱山は2012～13年に閉山されてしまっているため新しい原石の採掘はできません。つまり、市場に流通している原石が人手に渡り切ってしまえば “入荷が不可能となる希少なターコイズ” です。

その影響により流通量が減少し、スリーピングビューティーターコイズの市場価値は年々高騰し続けております。

スリーピングビューティーターコイズの模造品にはご注意を！

ターコイズの化学処理として、他に「樹脂含浸」などもありますが、安価なターコイズに施されることが多い処理法です。

しかし、一番注意しなければならないのは「模造品」です。

安価なターコイズや酷似した他の鉱物を粉末状にして、樹脂で固めた “練り” と呼ばれる人工加工品には注意しなければなりません。

しかし、ターコイズの判別は本当に難しく、技術発達によりプロでも判別しづらいものが出回るようになってきておりますので、信頼のおける知識豊富なお店でお求めされるか、鑑別書を取得されることをおすすめします。

スリーピングビューティーターコイズをブレスレットとして着けるには

ターコイズは地下水に溶けた成分から微細な結晶粒が集合して形成されます。多孔質で脆い性質があるため、採掘されると一気に水分を放出して乾燥してしまう性質があり、未加工未処理の場合ですと変色激しく傷みやすく装飾品には使えません。

そのため、装飾用のターコイズには「ザッカリー処理」と呼ばれる、強度を上げ色味を良くするための化学処理が施されます。こちらは染色などでは無く、カリウムを含むケイ酸ソーダの水溶液を使用し、石の品質を改善する処理として施されます。

また、ターコイズの仕上げのひとつに「ワックス処理のみ」もございますが肌に触れる装飾品には向かないため観賞用の天然石に用いられます。

ザッカリートリートメントを施したターコイズは、オイルやワックスで含浸されたものよりも汗や酸による変色を抑え、石の彩度や硬度も増すという効果があります。

素材となるターコイズの品質が重要

尚、このザッカリートリートメントを施せばすべてのターコイズが綺麗になるという訳ではありません。

素材となる原石が、この処理に耐えられる（特有の空洞が少なく割れも少ない）品質を持っていなければいけません。また、本来色艶が良くなるはずが薄い水色になってしまう場合もあるようです。

このように、ベースとなる原石品質が大きく影響されることから宝飾品としてトップクラスの美しいターコイズは結局ほんの一握りとなります。

スリーピングビューティーターコイズ鉱物概要

スリーピングビューティーターコイズの持つスピリチュアル効果や意味

12月の誕生石としても有名なターコイズ（トルコ石）の歴史は古く長く、約6,000年前の古代エジプトやインカの遺跡から多くの装飾品が発掘されています。アステカ族やアメリカ先住民ナバホ族にとってもスカイストーンと呼び雨乞いの儀式に使用されたり、神聖な石として大切にされてきたそうです。

スピリチュアルな意味合いとして、統率力を高め “成功を呼び込む石” と呼ばれており、誕生石の枠に留まらない世界的に人気の高いパワーストーンとして強く認識されています。

また、トラブルを回避する能力を高める力があると伝承されており、旅の安全を祈り「事故から持ち主の身代わりとなり守る」とされていることから大切な人へのプレゼントとしても人気です。

スリーピングビューティーターコイズの浄化とお手入れ方法

ターコイズ全般、よほど強い衝撃が加われば割れてしまう恐れがありますので大事に扱うことは最低限必要ですが、乱雑に使用しなければ普段使いは十分問題ない強度は持っていますので装飾品としても成り立ちます。

変色や破損を考慮した場合、セージ燻蒸や音浄化などがおすすめです。また、水晶浄化もおすすめですが、硬く鋭利な水晶クラスターに乗せる場合は注意した方が良いでしょう。

尚、強い紫外線を伴う太陽光浄化や、塩や流水での浄化などは念のため避けたほうが発色も長持ちするでしょう。