エレスチャルクォーツ
エレスチャルクォーツ ~水晶の最終形態と呼ばれる訳~
こちらではエレスチャルクォーツに関する商品をご覧いただけます。
複雑なディテールが世界中のコレクターから常に注目され続け “水晶の最終形態” とも称されるエレスチャルクォーツ。また、スピリチュアルな領域では “天使からの贈り物” とも呼ばれ特別な水晶とされております。
ここではそんな鉱物的にも、スピリチュアル領域でも特別視されているエレスチャルクォーツについて解説いたします。
エレスチャルクォーツとは
エレスチャルクォーツ(Elestial Quartz)は、非常に複雑なディテールをした水晶の亜種で、和名では「骸骨水晶/ガイコツスイショウ」や、ポルトガル語由来の「ジャカレークォーツ(鰐水晶/ワニスイショウ)」とも呼ばれます。
では、エレスチャルクォーツの複雑な形状はどのようにできあがるのでしょうか?
その要因の一部をご紹介します ↓
・成長速度の異なる水晶が重なり合ったまま結晶化
・結晶過程で成長と休止を繰り返し、崩れた部分もさらに再結晶
・高濃度の鉱液や熱水によって、水晶内部や外壁(ファセットや柱面)が腐食および変形
・急速な水晶の成長によって、外側が中を包み込むように形成されたことで内部が空洞化
・空洞化する過程で温度の下がった熱水だまりを閉じ込めるように形成(通称水入り水晶)
・他の鉱物が混入または一緒に成長することで、水晶にインクルージョン
その他にも特定の条件が揃った環境下なら、ここには書ききれないほどの要因があると思います。
このように、安定した環境下で長い年月を経てゆっくりと形成される通常の水晶と異なり、過酷な自然環境下で様々な影響を受けて複雑化した水晶に「エレスチャルクォーツ(Elestial Quartz)」という名称が付けられます。
水入り水晶については、ある意味エレスチャルクォーツの一種と言えますが、非常に稀なケースであることから、“水入り水晶(エンハイドロクォーツ)” という名称がつけられることがあります。
また、アメジストやレピドクロサイト、ゲーサイトやカコクセナイトといった特定鉱物が複数内包されている場合、“スーパーセブン” と呼ばれる場合もございます。
尚、線引きとしてエレスチャルクォーツは形状に対して付けられた名称となりますので、内包物が混入しただけの水晶であればエレスチャルクォーツとは呼ばれず、「~インクォーツ」となります。
エレスチャルクォーツの品質価値
エレスチャルクォーツの醍醐味として、内部に形成された空洞や複雑な形状、様々な鉱物インクルージョンが集約されている様子です。
しかし、多くのエレスチャル水晶原石は、長い年月を経て複数鉱物が複雑な環境下で形成されるため、表面が曇ったような艶の無い品質がほとんどで、せっかく綺麗な色味やコントラスト、インクルージョンが見えなかったりします。
採掘される原石のごく一部に、透明度が非常に高い水晶が産出されることがあり、内部の様子が明瞭に見えるものは品質が高いとされ取引価格もグッと上がります。
エレスチャルクォーツの偽物はあるのか?
結論から言えば、「ゼロではないが忠実再現は極めて難しい」となるでしょう。
前述した通り、エレスチャルクォーツの複雑な形成要因が挙げられます。それらを忠実再現するには相当な作業コストがかかると予想されます。そのため、そこまでのお金をかけて安く売るメリットが無い。となってしまいます。
エレスチャルクォーツというものをあまり見たことが無い段階で、まったく別の水晶や鉱物および人工物に「エレスチャルクォーツ」という名称を付けて販売してしまっているものを購入してしまうことには注意が必要です。
お求めの際は、ある程度の事前知識も大事ですが、最終的には知識豊富な専門店や信頼のおけるショップでご購入されることをおすすめします。
エレスチャルクォーツ鉱物概要
- 名称
- エレスチャルクォーツ
- 英語名
- Elestial Quartz
- 和名
- 骸骨水晶
- モース硬度
- 7
- 化学組成
- SiO2+内包物
- 比重
- 2.65
- 屈折率
- 1.54~1.56
- 光沢
- ガラス光沢
- 結晶系
- 六方晶系
※基本的に水晶としての情報となります。
“天使の贈り物” と呼ばれるエレスチャルクォーツ
複雑に鉱物が絡み合い出来上がる「エレスチャルクォーツ」は “水晶の最終形態” とも呼ばれています。
過酷な自然環境を乗り越え、変形しても歪になっても成長を遂げた特別な水晶として、 “困難を乗り越えるパワー” があると信じられております。
また、インクルージョンされた鉱物、ゲーサイトの “集中力や洞察力を高める効果” と、レピドクロサイトの“自己表現力を高める効果” 、そしてアメジストの “愛と慈しみを持つ守護石の効果” が合わさることで、魂レベルを引き上げてくれると云われています。
このように、複数の自然エネルギーを受けて総合的な効果が非常に強いと云われていることから、スピリチュアルな領域では “天使の贈り物” とも呼ばれております。
エレスチャルクォーツのお手入れと浄化方法
エレスチャルクォーツは複雑な形状をしているため、原石の場合ですと溝にホコリが溜まったり汚れが付着したりする場合があります。その際は、綿棒や濡れた布などで拭く取ってから乾いた布で拭いてあげると良いでしょう。
水晶は基本的に丈夫ですが、接合部分が脆かったり、別鉱物が表面に出ている場合もございますので、状況をよく見てお手入れを行いましょう。
強力なヒーリング効果や浄化力を持つと云われるエレスチャルクォーツの浄化方法については、基本的にセージ燻蒸がおすすめです。