シトリン
自然界の不思議!透き通るイエローが美しいシトリンの魅力、価値と品質
シトリンとはクォーツの変種であり、イエローからオレンジ色を帯びた水晶のことをシトリンと呼びます。
シトリンという名称は、レモンを意味するフランス語(citron)に由来しますが、実際のシトリンに見られるイエローは、黄色もしくはオレンジに近い色合いのものが多いといえるでしょう。
色味が薄いシトリンを発色良くするために加熱処理するのは多く見られますが、加熱処理されたものがすべて発色が良くなる訳でもなく、ベースとなるシトリン(天然)の品質が良いことが前提となります。
シトリンとスモーキークォーツの違い
見た目が似ていることから、たまに間違えられてしまう二つの鉱物についてご説明いたします。
シトリン(黄水晶)は、鉄イオンが含まれることで発色します。一方、スモーキークォーツはケイ素が置き換えられた微量アルミニウムイオンに放射線を受けて発色した鉱物です。
ただし、中にはスモーキーシトリンと言われる、どちらとも分類し難い中間のものもありますので石の判断は難解で奥深いと言えますね。
アメジストをシトリンに人工的に加熱処理したものも存在します
そもそも、アメジストや水晶が鉄分や地熱、天然放射線などの要因で変色したものです。
それが、採掘が困難になるにつれ人為的に作り出す技術も発達して、需要を補ってきたという経緯があります。
アメジストは構造上とても変色しやすい性質を持っていますので、人為的に加熱してもシトリンの色味を作り出すことが可能です。
ただ、天然の色合いか否かの判断は日本の鑑別機関でも分かりません。シトリンに厳密な定義はなく、アメジストや水晶からの人工加熱処理だとしても同じシトリンと判断されます。
判断できる機材が無い、判断できない=シトリンはすべて熱処理が前提にしてしまおうという解釈なのでしょう。
そうした複雑な事情も、透明度の高く高品質な非加熱天然シトリンが非常に稀で、希少価値が高く人気だからこそです。
インフォニックでは、近年ナチュラルシトリンがアフリカで大量に出たという事実と、加熱処理シトリンにある独特な特徴を見定め、非加熱・無着色の天然シトリンには商品名に(非加熱・無着色)と明記しておりますので是非ご注目くださいませ。
シトリンの意味合いやスピリチュアル効果
11月の誕生石でもあるシトリンは、「幸運」「金運」をもたらす強いスピリチュアルパワーを持った石として、古くから大切にされています。
また、太陽を象徴する光を放つ石として「商売繁盛」「富と名声」をもたらす効果があるとも云われています。
シトリンの浄化方法
クリスタル、月光浴、セージによる燻浄がおすすめです。(太陽光は退色の恐れがありますので避けてください)
シトリン鉱物概要
- 名称
- シトリン
- 英語名
- Citrine
- 和名
- 黄水晶(きずいしょう)
- モース硬度
- 7
- 成分
- (Cu,Al)2H2Si2O5(OH)4·nH2O
- 比重
- 2.66
- 結晶系
- 六方晶系(高温型)、三方晶系(低温形)