ファントムクォーツ丸玉（スフィア、球体石）

このような構造は、時間経過や環境変化などから結晶成長の不連続性が生じることで生まれる「累帯構造」によるものも可能性として含まれます。

その幻影のような山の姿から「ファントムクォーツ」と名付けれられたと言われています。

また、ファントムクォーツが富士山のようにも見えることから縁起物としても大切にされてきたとされます。

ファントムクォーツ丸玉の希少価値

先ほど成り立ちをご説明した通り、自然界において偶然が重なり出来上がるファントムクォーツの絶対産出量が少ないことはご理解いただけると思いますが、水晶の透明度や内包されたファントムの量や形状の美しさによって、さらに希少性は上がります。

尚、内包する物質も様々ですが、主に色によって名称が分かれます。

ファントム：気泡や水泡など
ホワイトファントム：ロイヒデンバージャイト（白泥石）
グリーンファントム：クローライト（緑泥石）
レッドファントム：ヘマタイトほか
ブラックファントム：モリオン（黒水晶）

ファントムクォーツ丸玉は基本的に1つの結晶から1つしかできません

そもそもファントム状にインクルージョンされている箇所は、基本的に“ひとつの水晶（単結晶）につき1箇所” しかありません。

水晶は塊状に形成されることはまずありません。また、ファントムがひとつの結晶にいくつも作られることもほぼありません。これは六角柱状に形成されるためであり、長い年月を経て積み重なっていく特性が関係しております。（ファントムが縦に並ぶことはありますが希少性は一気にあがるため原石のまま流通されることがほとんどでしょう。尚、並列して2箇所できる事もごく稀にありますが激レアです）

つまり、上記に記載した鉱物がファントム状に内包された1つの丸玉を制作するには、ファントム状が存在している1つの単結晶を贅沢に削り出しを行わなければなりません。

大きな丸玉であればそのさらに大きな単結晶が必要ですので、その希少性も必然的にあがります。

あとは、水晶の透明度、ファントム（山型）の美しさや明瞭度、その他レインボーが見られる副産物などが希少価値に影響を与えます。

ファントムクォーツ丸玉の偽物の実態と見分け方

上記でご説明したとおり、ファントムクォーツは市場で高額取引されているが故に偽物も多く流通してしまっているのが現状です。

偽物ファントムにご注意！

例えば、水晶の成長を意図的に止めて塗料を付着させ、再度人工的に水晶を成長させることで似たような見た目を作り出すことが可能です。一見同じように見えますが、完全なる偽物です。

相場に比べてあまりにも安い値付けがされている場合は、偽物を疑ったほうが良いかもしれません。そのお店がどのような経路で入手したのかを聞くのも手ではあります。

見分けは鉱物鑑定（鑑別書）をするか、やはり信頼できるショップで購入することをおすすめいたします。

パワーストーンとしてのグリーンファントムブレスレット（意味・効果）

「学力向上」「発想力」「成功」「繁栄」

ファントムクォーツは、バランスの取れた強いエネルギーをもたらす鉱物とされています。

潜在能力を引きだし、判断力・決断力を高める効果があるとされ、仕事や勉学など目標に向かって邁進する力を精神面で手助けしてくれる強力なサポートストーンとなると云われています。

また、水晶の強力な浄化作用によって負のエネルギーから遠ざける効果も期待できるとされています。

根拠は分かりませんが、ファントムクォーツの崇高さを感じてしまう姿を眺めていると、インスピレーションが湧いてくる感覚は不思議とあるかもしれません。

ファントムクォーツ鉱物概要