
ムーンストーン
こちらでは、ムーンストーンに関する基礎知識やスピリチュアル分野での意味合いなどを解説しております。また、ムーンストーンの関連商品(ブレスレットやペンダントなど)もご覧いただけます。
ムーンストーンの違いとは?
ムーンストーンとは、フェルドスパーの仲間で “宝石名” として使用される総称です。
ちなみに、「ムーンストーンという石はどれですか?」とか聞かれることがありますが、これについては “鉱物視点でみた場合” と “宝石視点でみた場合” とで内容が変わってくる。というのが回答となります。
この通称名(宝石名)がフェルスパー(長石)の知識や呼び方を複雑化してしまっています。
鉱物視点でみるムーンストーンとは
一言で「ムーンストーン」と呼ばれるものはたくさんありますが、鉱物視点で見てみると異なる構造を持った別の石である場合があります。
例えば、、「ペリステライト」はアルバイト(曹長石)とオリゴクレース(灰曹長石)を主成分としており、2つのラメラ構造(層状)が高温で分離することで生まれます。ペリステリズムという青色のイリデッセンス光彩効果を持ちます。
一方、鉱物としての「ムーンストーン」はアルバイト(曹長石)とオーソクレース(正長石)を主成分としたアルカリ長石を指すため、フェルスパー(長石)という大分類では同じですが、異なるラメラ構造を持っています。
そして、「ラブラドライト」はアルバイト(曹長石)とアノーサイト(灰長石)の固溶体で、特に灰長石の成分比率が50~70%程度のものを指します。結晶内部に微細な層状構造持ち、非常に薄い層が規則的に交互に積み重なりに光が一定の角度で反射することで、ラブラドレッセンスと呼ばれる虹色のような色彩が現れます。
つまり、主に「ペリステライトとムーンストーンとラブラドライトは鉱物視点で見れば異なる構造を持つ石。」というのが回答となります。
宝石視点でみるムーンストーンとは
次に宝石視点で見るとシラーが輝く長石全般を、“通称ムーンストーン” と呼ばれたりします。
これは、ムーンストーン、ペリステライト、ラブラドライト、アンデシン、サンストーン、アマゾナイトそれぞれ微妙に異なる化学組成を持っていても、「宝石名としてのムーンストーン」はシラー効果をもった長石類の総称名であり宝石名として使われているからです。
そして、宝石ムーンストーンという名称の中で種類分けする場合、、主にシラーの色合いによって決められることが多く、例えば白色のシラーが輝くムーンストーンは “通称ホワイトムーンストーン” と呼ばれます。
他には、光彩効果にラブラドレッセンスを持つラブラドライトの一種となる「ホワイトラブラドライト」はレインボームーンストーンと呼ばれたりします。
また、ブルーシラーの出る長石全般をブルームーンストーンと総称して使われることもあったりしますので、ややこしいですね。