ブルームーンストーン(ペリステライト)
ペリステライト(ブルームーンストーン)
こちらでは、ペリステライトに関する基礎知識やスピリチュアル分野での意味合いなどを解説しております。また、ペリステライトに関する商品(ブレスレットやペンダントなど)もご覧いただけます。
ペリステライトとムーンストーンの違いとは?
ペリステライトはフェルドスパーの仲間で、宝石名の通称としてブルームーンストーンとも呼ばれます。
ちなみに、「ペリステライトはムーンストーンではないんじゃないですか?」とか聞かれることがありますが、これについては “鉱物視点でみた場合” と “宝石視点でみた場合” とで内容が変わってくる。というのが回答となります。
この通称名(宝石名)がフェルスパー(長石)の知識や呼び方を複雑化してしまっています。
鉱物視点でみるペリステライトブレスレットとは
鉱物的にみると、「ペリステライト」はアルバイトとオリゴクレースを主成分としており、2つのラメラ構造(層状)が高温で分離することで生まれます。ペリステリズムという青色のイリデッセンス光彩効果を持ちます。
一方、鉱物としての「ムーンストーン」はオーソクレースとアルバイトを主成分としたアルカリ長石を指すため、フェルスパー(長石)という大分類では同じですが、異なるラメラ構造を持っています。
つまり、「ペリステライトとムーンストーンは鉱物視点で見れば異なる構造を持つ石。」というのが回答となります。
宝石視点でみるペリステライトとは
次に宝石視点で見るペリステライトは青いシラーが輝く “通称ブルームーンストーン” と呼ばれています。
これは、ムーンストーン、ラブラドライト、ペリステライト、アンデシン、サンストーン、アマゾナイトそれぞれ微妙に異なる化学組成を持っていても、「宝石名としてのムーンストーン」はシラー効果をもった長石類の総称名であり宝石名として使われているからです。
宝石ムーンストーンの通称名は主にシラーの色合いによって決められることが多く、例えば白色のシラーが輝くムーンストーンは “通称ホワイトムーンストーン” と呼ばれています。
他には、光彩効果にラブラドレッセンスを持つラブラドライトの一種となる「ホワイトラブラドライト」もレインボームーンストーンと呼ばれたりします。
また、ブルーシラーの出る長石全般をブルームーンストーンと総称して使われることもあったりしますので、ややこしいですね。
つまり、「宝石視点でみればペリステライトもシラー効果を持ったムーンストーンの仲間。」という答えになります。
ペリステライトの希少性と品質
元々、宝石としては青色のシラーが現れるスリランカ産のアルカリ長石ブルームーンストーンに対して使われていた名称ですが、産出が激減したことでとんでもない価格高騰が続いています。
そこで主要となったのがこのペリステライト(Peristerite)という訳ですが、ペリステライトも産出量が少なくなってきたことから、あまり流通が安定しておらず貴重な鉱物として年々価格が高騰してきています。
中でも「透明感」と「クラックの少なさ」そして「シラーの強さ」によって品質が決められることが多く、特に不純物が少なく透明感のある良質な石に、ブルーシラーがしっかり現れるもの価値は高く、市場価格も上がり手に入り難いものとなってきています。
ペリステライト鉱物概要
- 名称
- ペリステライト
- 英語名
- Peristerite
- 和名
- 曹長石(そうちょうせき)
- モース硬度
- 6~6.5
- 化学組成
- Na(AlSi3O8)
- 比重
- 2.62~2.63
- 屈折率
- 1.53~1.54
- ラメラ構造
- アルバイト、オリゴクレース
- 光彩
- ペリステリズム(イリデッセンス)
- 色相
- 青色
- 内包
- 針状インクルージョン
ペリステライト(ブルームーンストーン)の意味合いやスピリチュアル効果
ムーンストーンは6月の誕生石としてだけでなく、お守りやプレゼントにされる方も多く大変人気のパワーストーンです。
ブルームーンストーンの意味合いは、「幸運」「不変の愛」と「長寿」「若さと美」です。
また、穏やかな月の波動を宿すブルームーンストーンの持つ「心を照らす癒しの効果」によって持ち主のストレスを解放し、自分を許し、他者を慈しむ “優しい心” を育んでくれると云われます。結果的にそれが幸運を招く鍵となっています。
また、内側から輝く“若さと美しさを象徴する石” とも云われており、現代では性別問わず惹かれる方がとても多いようです。