ハックマナイトブレスレット

ハックマナイトという名前は、1980年代に発見者である地質学者ビクトル・ハックマンに因んで命名されております。

一番の特徴とも言える紫外線にを吸収することで色が著しく変化しそれが持続する他に類を見ない天然石です。

紫外線で色を溜める “蓄光性” を持つフォトミクロズム効果

ハックマナイトと言えば、紫外線を当てると変色し照射を止めると時間経過とともに戻るという特殊な性質が注目される鉱物です。これは「フォトクロミズム効果（およびテネブレッセンス効果）」と呼ばれる光可逆変色現象のことを指します。

紫外線（ブラックライト）を当ててる間だけカラーチェンジする石はそれなりにありますが、色（光）を溜めることができる “蓄光性” を有する天然石はほとんどありません。

身に着けられるブレスレットであれば、外出時に紫外線の影響で色味が濃くなりさらに美しくなります。「今日は紫外線が強いのかな？」といった、石の美しさだけでなく鉱物としても楽しめるそんな石だと思います。

ちなみに、ハックマナイトは透明度の高い宝石も僅かな流通がありますが、透明度が高いほどフォトクロミズムの効果はあまり見ることができないようです。

従ってハックマナイトの色変化を楽しむなら、原石や天然石ブレスレットのほうがおすすめかもしれません。

ハックマナイトブレスレットの希少性と品質価値

ハックマナイトは紫外線で色が継続変化する珍しい石として話題となった天然石です。一時期は需要が採掘量を上回ることもありましが、最近では採掘量が安定してきたのか割と多く流通されるようになったと感じます。

主産地については、ミャンマーやロシア、アフガニスタンなどで採掘されますが、ミャンマー産は政治の影響も絡んでおり持ち出しが禁じられているため入手が困難な状況にあるようです。一方、アフガニスタン産はミャンマー産よりも透明感があり高価なものが多いようで現在注目されている産地となっています。

しかし、ハックマナイトの品質は紫外線を当てなくても色が濃いものが価値が高いとされており、綺麗な石はやはり少なく価値が高い傾向は変わらずです。

その上で、しっかりとカラーチェンジするものが高品質として高値で取引されるようになります。

また、品質の低いハックマナイトの場合、あまり艶ががなくパサパサした質感となってしまい美しくありません。ブレスレットとして身に着けるなら艶のある玉がいいですね。

ハックマナイトブレスレットの鑑別結果の認識

ハックマナイト（ハックマン石）は天然ソーダライトの変種で、ソーダライトに硫黄が入ることにより「ハックマナイト」となります。

紫～青の色味があるハックマナイトほど品質が高い訳ですが、その成分性質上、鑑別表記においては青色の部分は同じ原石から採れたとしてもソーダライトの鑑別結果が出る場合があります。

例えば、「ブルーハックマナイト」の名称で流通している青味の強い玉で組み上げられたお品をよく見かけますが、こちらはハックマナイトとしての鑑別結果ではなくソーダライトの鑑別結果として出る場合が多いため、その認識が必要です。

また、１つのブレスレットの中で紫色と青色の玉で組み上げられるブレスレットの場合は、ソーダライトとハックマナイトが入り交じったブレスレットとなっている可能性がございます。この様な「混合石」を削って作られたブレスレットは、鑑別書が取得できない場合もあるということを天然石ブレスレットの知識として備えておくのがよいでしょう。

ハックマナイト鉱物概要

特殊なハックマナイトブレスレットのスピリチュアル効果や意味

ハックマナイト（ハックマン石）は、「喜び」「個性」「適応」「開拓」といったポジティブなエネルギーを備えており、辛さや悲しみといった気持ちを良い方向へ切り替え導いてくれる効果を持っていると云われます。

また、環境や人間関係の変化が苦手な人でも、心身のバランスを保つことができるスピリチュアルストーンとしても人気があります。

ハックマナイトブレスレットのお手入れと浄化方法

ハックマナイトはモース硬度5～6と、そこまで脆い石ではありませんが特定方向に割れ易い劈開性を持っていますので、あまり強い衝撃は与えないようにしましょう。だいたいの天然石はそうですね。

また、紫外線によって色変化するため、日光浴による浄化は避けた方が良いかもしれません。

水晶浄化やセージ燻蒸といった物理的影響の少ない浄化方法が適していますが、月光浴も人気があるようです。ただし忘れて放置してしまわないよう注意です。